和菓子のお店 そう㐂庵

神奈川県小田原市城山1丁目29番16号

今週(11月22〜26日)の季節の和菓子

※27日(火)は都合によりお休みをいただきます。
※29日(木)13:30~14:30には、バイオリンの演奏を聴きながらお召し上がり頂けます🎶

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木枯し(こなし)

木守り(求肥



木守りは今年の新作、求肥でころ柿をお作りしました。

木守りとは季語として使われますが、

木に実った柿を最後に一つ残して、翌年も美味しい実がなりますように、と願いを込める習わしがあるそうです。その最後の実を木守り、と言います。

柿のお菓子にはよく使われる名前です。

 

私の実家は、横浜市内とはいえ、里山とも言える緑の多い地域にある一軒家で、ほぼ私と同じ築年数です。

庭では、みかんと柿の木が、毎年たくさんの実をつけてくれました。

柿の木は、高いところにあり、いつもベランダから採っていました。

実がなると母(店長)と鳥さんとの睨めっこで、

食べ頃をどちらがゲットできるのか競争です。

 

今週のお菓子をみて、我が家も木守りとして、

残していたのか聞いたところ、

「木のてっぺんの、届かない実は鳥さんたちにプレゼントしてたのよ」

と申しておりました。

植物の成長には、鳥や蜂、蝶などの協力者が重要です。

樹木はもちろんそんな協力者とも分け合いながら、未来の豊作を祈る。

そんな想いから出たおまじないなのかな、と思いを馳せました。

 

木枯らしも小豆を満喫してもらえるお菓子で、

私は冬にはとても合うのでは、と思います。

 

是非お楽しみください。

ご来店お待ちしております。

今週(11/15〜20)の季節の和菓子

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紅葉狩りきんとん

小倉しぐれ

 

紅葉狩り】と聞くと、

頭の中に「My Favorite Things」が流れ、

「そうだ!京都に行こう」

と思ってしまう単純脳な茶ゐ子です。

 

近くでは箱根も紅葉狩りの一大スポット。

この季節は箱根にいらっしゃる方で小田原に立ち寄られる方も多く、駅は賑わいます。

 

昨年、私は(実は初めて)横浜市中区にある三渓園紅葉狩りに行きました。

母(店長)はお初釜で行かせていただくことも多く、茶人の原三渓さんが作られた公園ということは知っていました。

入ってみると、茶人のもてなす心が溢れた庭園の作りに、ワクワクしたり、沁み入ったり、考えさせられながら、素敵な散策をすることができました。

 

庭園を見る。色づく木々、季節の花を楽しむ。

茶の湯の精神の大切なところですものね。

 

小田原には、沢山の茶人の邸宅跡地があり、

観覧できるところも多いようです。私も今年は小田原の街の中で紅葉狩りもいいなーと思っています。

 

山の彩りを見るとともに、一味違う文化人の庭の彩りを小田原でお楽しみいただくのはいかがでしょうか。

 

週末はツーデーマーチもあります。

お散歩途中の一休み、お気軽にお立ち寄りください。

 

 

今週(11/8〜13)の季節の和菓子

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いちょう

晩菊

 

今週も折り返してしまいましたが、

遅ればせながら、追記させてください。

 

いちょう。黄色い葉っぱ。

先週記したロシアの黄金の葉は、楓のような手の形をした大きな葉っぱですが、

いちょうは、日本の冬の訪れを感じさせてくれる葉です。あの形が品があって好きです。

私、桜の開花よりも、

いちょうの色付きの方が注視してる気がします。

緑から黄色へ、ジワジワとグラデーションに色づいて、ワクワク。

色づきが遅い木を見ると、日当たりを確認したり、

木の幹に触れてみたりします。

 

いちょうのある原風景は、

私の小学生時代にありました。

創立100年を優にこす、歴史の長い学校には

沢山の児童を見守ってきた大いちょうがありました。

沢山の銀杏を落とすので、間違って踏んでしまうことも多く、、臭いが苦手でした。

色づいてくると、低学年の頃は嫌な気持ちになったのですが。

5年生の頃

近所のおばさんがストーブで銀杏を煎って、塩をふりかけてくれたおやつを出してくれて、感動。

冬の美味しい味覚だと知りました。

 

いちょう並木は、都心でよく見かけます。

山の錦秋や、住宅街や庭園のもみじの色付とは違い、

学生や社会人になり、

心が忙しなくなってきたころ、深呼吸できる風景でした。

 

綺麗な黄色のお菓子。お抹茶だけでなく、私は煎茶といただくのもおススメです。

ご自宅の楽しみやお土産に、是非お召し上がりください。

お待ちしています。

 

現在、下絵のない水彩画展開催中です。

今週(11/1〜6)の季節の和菓子

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織部まんじゅう

初霜

 

今日は、霧氷も観測されたそうで、

一気に空気が変わったように思います。

お茶の世界では炉開きを行うこの季節。

紅葉につく初霜で、季節を味わっていただけたら、とご用意いたしました。

 

我が家から見える富士山も、

すっかり雪冠をかぶっています。

 

冬支度を整えつつ、この短い凛とした空気のお散歩日和を、楽しみたいと思います。

そして、お散歩の一休みに

お気軽にお立ち寄りいただけますと幸いです。

 

また、本日11月1日より

店内にて「下絵のない水彩画展」を開催しております。通常通り、お召し上がり、ご購入いただけます。是非お楽しみください。

ご来店、お待ちしております。

 

今週(10/25〜30)の季節の和菓子

※都合により10/29はお休みをいただきます

 

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山づと

照り葉

 

店長の栗仕事は、まだまだ続きます。

ごろっと栗を味わえる山づとは、

楽しみにしていただいてる方も多いお菓子です。

かるかんの甘味と合わさると、とても素朴な懐かしい味わい。

秋の実りを堪能できる

【山土産(やまづと)】

という名がぴったりな森、山からの贈り物です。

 

そして、こなしの【照り葉】

色づいた葉を表したお菓子です。

その艶やかな色のお菓子は、各地のお菓子の名匠で作られています。

 

そこで、うちのお店の照り葉を見ると、

私が思い出すのは、自宅の前にあった大きな桜の木の落ち葉たちでした。

 

桜は、お花はとても可憐ですが、葉っぱは意外としっかりしています。

紅葉では、赤みがかった茶色になり、

踏みしめると

シャキッボスっと音がして、子供たちは大喜び。

隣の御宅からの借景だったのですが、

春には花見に行く必要など感じないほど自宅から楽しめ、

秋〜冬にかけては、ご近所で葉を集めてご挨拶する風景も、毎日のことでした。

落葉焚をしたのも楽しい思い出です。

 

お菓子を見て、

なんだか懐かしい

と思ったので、照り葉のお菓子を調べてみたのですが、お店によって様々。熟練の職人さん細かな細工のものや、こなし以外で作られているお店もあります。

そんな中で、店長(母)が作るものに私の思い出が重なるのはとても嬉しい気持ちです。

 

桜の落ち葉で遊んだ方はたくさんいると思うので、共感してくださる方がいたら嬉しいな、

とほんの少し期待しつつ。

皆様のご来店を、心よりお待ちしております。

 

 

 

 

今週(10/18〜23)の季節の和菓子

※10/29は都合によりお休みさせていただきます。よろしくお願いいたします

 

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まさり草

錦秋

 

更新1日遅れまして、失礼いたしました。

ついこの間まで汗ばむ陽気でしたが、

一気に肌寒くなりましたね。

皆さま、お変わりありませんでしょうか。

 

かなり私(茶ゐ子)ごとですが、

秋になると、心の故郷、ロシアの【黄金の秋】を思い出します。

※このお話を昨年も投稿しているかもしれませんが、読み返すことなく、今の日記として書かせていただきます!すみません汗

 

ロシアにもう、十数年前に留学をしまして、

到着した時に、黄金に輝く街並みに感動しました。

暗い曇りのイメージが強かったので(不勉強で町に降り立ったことを反省💧)

目が絡むほど、キラキラしていました。

 

その感動の反動か、

日本に帰国して迎えた最初の秋。

今度は見慣れていたはずの日本の秋の景色に心を奪われたのです。

赤、黄、オレンジ、緑、茶、、、

その色彩の豊かさは、沢山の糸が紡いだ織物のようで、

まさに錦秋!でした。

 

たまたま先日、ロシア美術館展を見に行き

そこに飾られた絵画に、懐かしいロシアの風景を見たので、今週のお菓子に懐かしい記憶がよみがえりました。

 

今週のお菓子2品、いつも異なる口当たり、色合いなどを意識しておりますが、

まさり草は、もちもちとしたお菓子です。

錦秋の優しさ口どけと共にお楽しみください。

 

ご来店お待ちしております。

 

今週(10/11〜16)の季節の和菓子

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秋日和

栗子持ち


今週の季節の和菓子です。

大好きな柿の季節、

今年は我が家の柿は〝なり年〟ではないので

ほんの少ししかなっておりません涙目

お菓子で今年は楽しみたいなと思ってます。

 

栗子持ちは、栗のきんとんの中にこし餡、栗の甘煮が隠れています。

今週に向けて、せかせかと栗仕事に今勤しんでおりました。

お菓子丸ごと栗の美味しさをご堪能ください。

 

ご来店お待ちしております。